1年くらい前に読んだ本、『アルケミスト』(パウロ・コエーリョという方が書かれた小説) をもう一度読んでみました。
一年前にも印象に残った場面が沢山あったのですが、改めてこの本を読んで心に響く言葉が幾つもあったので、読んだ感想をやっぱり書きたくなりました。
最初はお伽話の世界に入っていくような、子供の頃に月と星が空に瞬いてる夜の、眠る前に読んで貰うファンタジーのように何が起きるのか、ワクワクしながらページをめくりました。
筋をざっくり言うと、羊飼いの少年が、夢で見た宝物を探しに旅に出る、というお話。
旅の道中で立ち寄る街や砂漠やオアシスで、少年は色んな出会いをしていきます。
話のところどころで、沢山の胸に沁み入る言葉や腑に落ちる感覚がありました。
夢を追う者にとって、
或いは 夢を追い求めていた者にとっても、
はたまた 夢があるけれど蓋をしてきた者にとっても、
そして 夢はあるが迷いが出てグラついている者にとっても
凄く凄く 心に響くセリフがいくつも登場します。
それを幾つか紹介すると
「おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なのだよ」
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
「地球上のすべての人にはその人を待っている宝物があります」
そう、私達には最初から宝物があるのですよね、それを探しに行くのか、どうなのか
でも、確実に ある 。
この他にも沢山自分を奮い立たせてくれるフレーズがそこかしこに散りばめられておりました。
私が思ったのは、
本来の自分の声に従っていくことが、
それぞれの、その人の生きる道で
今、この人生で
この命で生まれてきて
本当に自分のしたいことを
心からしたいと思ったことは
今 それをした方がいいのだな、
それが 正規のルートなのだな
自分の道なのだな
ということ。
憧れを抱けば、恐れがつきまとう。
そんな中で
それでもどうしたいのか?
今、夢の最中でグラグラ迷ってる人にも
自分を見失いそうになってる時にも、
優しい“勇気”をくれる本だと思いました。